1回目の借金発覚①
一番最初に夫の借金が発覚した話。
結婚から2年ほどたったある日、夫が言いました。
「今週の水曜日か金曜日に、会社のお偉いさんが営業所に来るから、晩ごはん食べて帰るかも~」
私はそこでピンときたのです。
あ、この人嘘ついてるなって。
今まではそんな経験なかったけど、この時はなぜか、ゲゲゲの鬼太郎よろしく、ピーン!ときたのです。
実はその前の週に、夫がその頃通っていたダーツバーに連れて行ってもらってました。
そこで、なじみの店員さん数名に「今日は奥さん連れてきました~」って私のことを紹介してくれてたんですが、ある店員さんにだけは私のことを紹介しなかったんですね。
それは金髪でイケイケなギャルの店員さん。
私をおいて仲良さげに話す2人。
若干イラっとしながらも、こんなことでイライラしてもなぁ、というわけのわからんプライドが働いたので、気にしないふりをしつつ、会話に耳ダンボな私。
夫「あれ、今日出勤だったんだ?」
ギャル店員「水曜日と金曜日はいますよ~」
はい、そこで夫の
「今週水曜日か金曜日はごはん要らないかも~」につながるのです。
こやつは、わざわざ嘘をついてあのダーツバーに、あの金髪ギャルに会いに行くんだな。
そう思いました。
自分のそのカンを確かめるため、
「わかった、水曜日と金曜日、いつ行くか決まったら教えて~」
とだけ返事をし、泳がすことにしたのです。
そもそも、結婚前は私も同じ会社に勤めていたのでわかるのですが、お偉いさんが来るときはたいてい当日に連絡が来るのみ。水曜日か金曜日、なんてご丁寧に教えてくれることなんてありませんでした。
結局、金曜日にお偉いさんが来るとのことで、私もココロの準備を行います。
え?なんの準備かって?
当日そのダーツバーまで行く準備ですよ?
と言ってもさすがに、お店の中まで入るつもりはなく、駐車場に旦那の車があるかどうかを確認するだけです。
そのダーツバーには一人で行ったことが無かったので、グーグルマップで入念にルートを確認。(ペーパードライバーで運転に自信がないので)
夜10時を回ったころ、お店へ向かうと、案の定夫の車を確認。
正確には、会社の営業車ですけど。
念のために、営業車のナンバーを控えて帰宅しました。(ケータイが充電なくて写真は撮れず)
LINEで何となく探りを入れてみる。
「まだ遅くなりそう?」
「○○さんがよくしゃべるから終わらないよ~
早く帰りたい…(涙)」
的な、不毛なやり取りが続きます。
平静を装いつつ、また呆れながらも胃が痛くなる……。
今まで付き合ってきた人にも、こんな嘘つかれたことないから免疫がない。
(気づかなかっただけかもしれないけど)
帰ってきたらなんて問い詰めよう。なんて切り出そう。なんで平気でこんな嘘つけるんだろう。
最初に嘘に気づいたときは、ちょっとわくわくしてました。
自分のカンの鋭さと、それを確かめたい好奇心で。
でも実際、そのカンが現実になったときの心の準備はできていませんでした。
結局、夫が帰宅した後も私から言い出すことはできず、その日の(嘘の)飲み会の様子を聞き、夫は就寝。
夫は例の営業車で帰宅していたので、何か他に隠していることがないか、夫が寝ている間に営業車の中をを確認することにしました。
その時、車のダッシュボードから出てきたのが、消費者金融A社のキャッシュカードと明細書でした。
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