夫とギャンブルと茶トラと私

夫のギャンブル依存が発覚してから、私がギャン妻を卒業するまでの道のり

湯水のようにお金が無くなる

前回の内容はこちら↓

 

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新たな土地へ引っ越してから1年半。

部屋中から求人誌が出てきて、怪しいと思い夫のバイクシートを開けたところ、消費者金融のキャッシュカードが出てきました。

 

その日は平日で、朝バイクシートを確認したら仕事に行こうと思っていたのですが、想像通りというか、現実になってほしくなかったことが現実になってしまい、とても仕事に行ける精神状態ではなくなりました。

 

職場へ体調不良で休むと連絡をした私は、まず消費者金融の借入残高がいくらあるのかを調べに行きました。

と言っても、近所に専用のATMがあるわけでもないので、とりあえずコンビニのATMにカードを入れてみました。

 

消費者金融など利用したことのない私は、どのようにしたら借入残高を確認できるのかがわかりません。

 

とりあえず、ATMから出てきた明細用紙に書かれている金額は4万6000円。

 

この金額が、借入の総額なのか、何なのかよくわからず、埒が明かないので消費者金融のフリーダイヤルに電話をしてみることに。

(後から分かったのですが、この4万6000円は毎月の返済金額でした)

 

CMの影響もあって、消費者金融って電話したらテレオペの若い女の子が出るんだろうな~っと勝手に思っていたのですが、実際は電話をかけても自動音声が流れるだけでした。

 

コンビニから家への帰り道、自動音声に従ってスマホを操作すると、カード番号と、暗証番号を入力するよう促されます。

 

暗証番号はカンでしたが、記憶力の弱い夫ならほかのキャッシュカードと同じ暗証番号だろうと思い、入力。

 

はい、ビンゴ。

 

あまりにもすんなり操作が進み、危機管理の甘さに呆れながら、借入残高を読み上げる自動音声を聞きました。

 

すると、

 

「ひゃくよんじゅうはちまん……」

 

という、想像を絶する金額が耳から脳みそを突き抜けました。

 

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もう本当に、上のイラストのような、後頭部をハンマーで殴られてその衝撃で目玉が飛び出るような、そんな衝撃……。

 

今までの人生でこんなに驚いたことってないと思う。

 

どうせ驚くなら、もっとハッピーなサプライズを経験したかった。

 

私の人生はそんなものとは無縁らしい。(とほほ)

 

 

この衝撃はきっと一生忘れないんだろうな。

 

道の真ん中で、ビックリしすぎて立ち止まる。

 

さて、この衝撃の事実を知ったのが、午前9時ごろ。

 

夫はまだまだ起きてくる気配がないので、よろよろと一旦家に帰った私は、今度はキャッシュカードと一緒にバイクから出てきた地方銀行の通帳を片手に、近所の支店へ記帳をしに行きました。

 

記帳をすると出るわ出るわ、出金記録。

 

通帳を作ったのが、引っ越してきた10日後。

 

その後の入金記録に、27万円と、46万円という、大きな金額が記録されていました。

 

入金元を調べると、一つは中古車販売会社、もう一つは中小企業の退職金を取り扱う会社でした。

 

もともと我が家は、夫と私、それぞれ1台ずつ車を所有していました。

 

しかし、転職によって、それなりに公共交通機関の便利な地域へ引っ越すことになったので、収入も下がることだし、より古い夫の車を処分したのです。

 

私の仕事の都合で、夫が先に引っ越してから、2か月ほど遅れて私が夫の元へ行くという形での転居でした。

 

夫は自分の車でまず引っ越し先へ移動し、

 

車を売る手続きは、引っ越し先で夫がすべて一人で行いました。

 

当時、車の買取金額について夫は、

「9万円にしかならなかった」

とLINEで知らせてきました。

 

だけど、実際は27万円で売れていたのです。

 

また、退職金については、私が無知だったこともありますが、いつもの給与振り込み用の口座へ給与と一緒に振り込まれるものだと思っていました。

 

給与振り込み用の通帳は私が管理していましたが、家族経営の小さな会社でそもそも退職金なんてあてにしていなかったので、夫の退職後にその口座へ振込まれた金額を見ても、特に不審に思っていませんでした。

 

実際は退職金は給料とは別に、中小企業の退職金を取り扱う別会社から振り込まれていたのです。

 

そして、振り込みの連絡は直接本人にされ、夫は振込先を自分で開設した口座に指定していたのでした。

 

記帳された通帳には、残高がみるみる減っていく過程が記録されていました。

 

 

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↑のブログに書いたときと同じように、数日おきに2~3万円が引き出されています。

 

それも、毎回コンビニで引き出しているようで、支払手数料だけでも結構な金額になっていました。

 

結局、夫が退職した年の2月と3月に振り込まれた合計70万円ほどのお金は、9月には0円になっています。

 

通帳の残高が0円になってから半年ほどたったころ、数千円ずつですが入金がされるようになっていました。

 

入金元は、メルカリであったり、夫が日雇いで働いたと思われる会社名が記載されていました。(そのお金も数日後にはきれいに引き出されていますが)

 

私が夫の部屋で求人誌を見つけたのも、通帳残高が0円になった、ちょうどその頃です。

 

求人誌を見つけたとき↓

 

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また、消費者金融からの最終貸付日もその時期と重なっていて、この頃にはもう、貸付限度額いっぱいまで借金している状態で、新たな借り入れもほぼできない状態になっていたのです。

 

隠し持っていたお金も使い果たし、消費者金融からの借り入れもできなくなった夫は、しょうがなく日雇いのバイトで返済をしながら、それでもパチンコへ行くことを止められなかったようです。

 

私は嫌な予感が当たってしまった絶望感と、ギャンブル依存症の恐ろしさを目の当たりにしてただ茫然とするしかなく、リビングで一人夫が起きてくるのを待ちました。

 

↓こちらの記事へつづく

 

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