死ぬほどやめたいけど死ぬほどやりたい
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GPSでの追跡の結果、夫が毎日のように私に嘘をついてパチンコ屋へ出入りしていることがわかりました。
そして、頭の片隅にあった
「ギャンブル依存症」
という言葉の存在が、私の中で大きくなっていきました。
私には、ギャンブル依存症についての知識はほとんどありませんでした。
その言葉を知っていたのは、NHKで放送されたギャンブル依存症についての特番を見た父親がたびたび、
「ギャンブルは危険だ、依存症になってしまう」
と、口にしていたからでした。
(しかし、そもそも私はギャンブルなどしたこともなければ、パチンコ屋へ出入りしたこともないので、自分にはまったく関係ないものとして、父親の言葉も話半分でしか聞いていませんでした。)
夫のパチンコ屋通いを知ってから、私は毎日のようにギャンブル依存症についてスマホで調べていました。
そのときに私が見ていたサイトは、どこかの医療機関のサイトだったと思います。
(このブログを書くにあたり、探してみたのですが、見つけられず……)
そのサイトには、ギャンブル依存症者の特徴などが書かれていました。
一番の特徴は、「嘘をつくこと」
もう、これは夫にピッタリ当てはまることです。
実は付き合っていたころから、なんでそんなしょうもない嘘をつくんだろうと思うことが、たびたびありました。
嘘をつくのが下手なのに、嘘をつくのです。
そこでおかしいと見破れなかった自分も情けないのですが……(´;ω;`)
そして、そのサイトにのっていたある一文にハッとさせられたのです。
ギャンブル依存症者は、
ギャンブルを死ぬほどやめたいけど、死ぬほどやりたい。
この言葉をみて、
「もしかしたら夫も実は苦しんでいるのかもしれない」
そう思うようになりました。
それまでは、私に嘘をついて一人で楽しんでいるのだと思っていました。
でも本当は、やめたいのにやめられない、その苦しみを背負っているのが依存症という病気なのだと気づいたのです。
もしかしたら私が助けになれるかもしれない、と。
それまでは、どうやって夫の嘘つき癖や考えを改めさせるか、あるいはどうやって離婚の話を進めるか、そんなことばかりを考えていました。
だけど、夫の依存症の克服のために、私にできることがあるなら。
そう思いなおして、さらにネットで調べていくうちに、GAという自助グループの存在を知ることになりました。
GAとは、「ギャンブラーズ・アノニマス」という、ギャンブル依存症者が依存症からの回復を目指すための自助グループです。
夫もここへ通えば、ギャンブルをやめられるかもしれない。
そう考えた私は、GAの最寄りの会場を探し、今まで見たサイトや、GAのHPを印刷し、夫にすべて話すことに決めました。
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