絶対にしてはいけない過ちを犯していたのは私
前回の記事はこちら↓
夫の借金とギャンブル依存症について、お互いの両親に話をしようと思ったのは、↑の記事に書いた理由以外にも、原因があります。
2回目の借金が発覚して話し合いをした後、夫はもう一人で抱え込まなければいけない問題がなくなったからか、えらくさっぱりした顔で過ごしていたのです。
話し合いの場でこそ、涙を見せていたものの、その次の日には開き直ったかのように思えるそぶりを見せていました。
私は、その姿に違和感を感じました。
この人は、本当に反省して、もう二度と同じことを繰り返さないと決意しているのだろうか。
夫の姿に、私の不安はますます増していきました。
しまいには情緒不安定になり、仕事中でも涙が流れてくる始末。
同僚もきっとデスクで突然涙を流している私を見て、さぞ迷惑だったと思います(笑)
そして、そんな自分の不安定な気持ちも手伝って、お互いの両親にありのままを伝えようと決心したのです。
夫が嫌がるのは分かっていました。
でも、そうでもしないと、事の重大さを本人がわからないままになるのではないかと考えたのです。
実は、バイクシートから出てきた通帳とキャッシュカードの入っていた袋には、現金が2万円ほど入っていました。
ちょうど、私がそれらを見つけた日が消費者金融の返済日だったため、日雇いのアルバイトで稼いだその現金は、その日の返済に充てる予定だったようです。
ところが、何を思ったか私は、その現金を夫に返してしまったのです。
「つらかったね」と声をかけると、ワッと泣き出した夫。
それを見て、私に知られないように毎日アルバイトをして仕事にも行って、さぞかしつらかっただろうと私まで一緒に泣いていました。
今思うと本当にバカです。
その2万円の現金は、「日雇いのバイトで頑張ってきたんだから」と夫に返してしまいました。
素直にその現金を受け取る夫。
そして、その日の消費者金融への返済は、私が夫名義の口座からお金を引き出して済ませました。
ばか
ばか
ばか
私のばか!!!!
夫と二人で泣いて、正常な判断ができなかったのでしょうか。
それとも、寛容な女だと夫に思われたかったのでしょうか。
借金は、借りた本人に返させるというのが、原則中の原則です。
家族や周りのこうした尻ぬぐいが、本人の回復を遅らせます。
今なら、私もそれを理解しています。
その当時の私は、現実がつらすぎて、その大原則を理解できていませんでした。
目の前にある借金を、とにかく無くしたい。
そして、夫には借金のことは気にせずに本業に専念してもらいたい。
その一心でした。
借金さえなくなれば、夫がパチンコに行く理由もなくなるのではないかと思っていたのです。
共依存について参考になります↓
思えば、最初の借金が発覚した時も、夫名義の貯金から返済したとはいえ、本来ならばこれは世帯の貯蓄でした。
夫の借金返済のためにためていたお金ではありません。
いつか家を買う時のために。
いつか子供ができたときのために。
そんな、二人にとって喜ばしい出来事のために使われるべきお金だったのです。
結局2回目に発覚した借金も、夫名義の貯金を解約して返済に充てました。
私が家計を管理するようになって、余計に夫は家のお金に無頓着になっているのかもしれません。
そして、2回目の借金が発覚した後も、あとは私がどうにかするだろうぐらいに思っていたのかもしれません。
借金をしたのなら、本業と別にアルバイトでもさせて本人に毎月返済させるべきだったと、だいぶたってから思うようになりました。
家族のお金からは出してはいけないのです。
でも、私自身、夫の借金やギャンブル依存症に悩んでいるとき、いろいろな本やネットで「借金は本人に返せなければいけない」という忠告を見てきました。
それでも、いざ自分の目の前に消費者金融からの借金があると、利息のことなども考えてしまい貯金に手を出さざるを得ませんでした。
これには、本当に本当に後悔。
ちなみに、夫に返したアルバイト代の2万円は、速攻で夫のダーツグッズ購入費に充てられたようです。
ドロップキックかましてやりたい。まじで。