夫とギャンブルと茶トラと私

夫のギャンブル依存が発覚してから、私がギャン妻を卒業するまでの道のり

貧血体質に悩んでいたら、母を許せるようになってきた

私と母は決して仲の良い親子ではありません。

いわゆる”毒親”エピソードはたくさんあり、大人になってからその思い出に悩まされたり、突然思い出して涙が止まらなくなることもありました。

 

今でこそ何となく平和に関係を続けられているのは、私が結婚して実家を出たことと、物理的に遠い場所でお互い生活していることがあるからだと思っています。

 

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私は健康診断をすると2年に1回くらいの割合で貧血を指摘されます。

普段の生活の中でも、疲れやすさや寝起きの悪さ、冷え性や鬱っぽさなど、貧血からくる症状を体感しています。

 

鉄分のサプリメントを飲んだり、漢方のクリニックに通ったり、生理前には好きでもないレバーを買って調理したり、貧血に良いとされることは積極的に取り入れて改善を目指しているところです。

 

 

先日こんなことを知りました。

 

「貧血の母親から生まれた子は貧血になりやすい」

(あくまでなりやすいってだけで全員が全員そうなるわけではないです)

 

私は兄と2歳はなれているのですが、母親が私を出産したとき兄は2歳5ヶ月。

 

つまり、母が私を妊娠したときは、兄を出産してから1年7ヶ月しか経っていない計算になります。

 

出産は女性から大量の血液を奪います。10か月もの間胎児を育てるためにも、はがれた胎盤の傷跡を治すためにも大量の血液が必要です。

また母乳はヘモグロビンがないだけで血液からできているので、乳児に毎日授乳するだけでも多くの血液を失います。

 

妊娠出産してから体が完全に回復するまでには、2年ぐらいはかかると聞きました。

 

つまり母は完全に体が回復する前に私を妊娠出産し、そのまま育児に突入したのです。

今の私が貧血気味なのもそれが原因なのかなと、長年悩んできた貧血に対して、少し腑に落ちたような感じです。

 

で、なんでこれが毒親の話につながるのかってことですが。

 

”母が貧血状態で私を産んだから、私も貧血体質になった”

この部分だけをとらえると、私が貧血=母親のせい のようにも思えます。

だけど、母親が貧血だったのは、もしかしたら祖母が貧血状態で母親を産んだからかもしれない。

 

そう考えると、私が貧血体質になったのは母一人のせいではないし、

むしろ母も私と同じ立場だったのかもしれないということに気づいたのです。

 

私は母一人の影響を受けて生まれてきたのではない。

当たり前だけど、母親のおなかで育てられて、母親の体から産み落とされてはいますが、母一人だけの存在では私はこの世に誕生していません。

母の祖先、父の祖先、それぞれが育ってきた環境があって私が生まれ、育ってきました。

 

 

母との”毒親”エピソードが頭から離れずに悶々としているときに、ふと思ったのです。

この貧血の連鎖と同じく、

もしかしたら母も母なりに”毒親”エピソードを背負って生きてきたのかもしれないと。

 

母と祖母は仲の良い親子ではありません。

 

私と同じように、母も祖母に対して色々な思いを抱えていることは、2人を見ていれば何となくわかります。

 

幼少時代に母が私を無視したのも、容姿についてひどい言葉をかけてきたのも、私の言葉を信じてくれなかったのも。

 

全く同じではないにしろ、母も同じような体験を背負って大人になって、そのつらさや怒りを自分の中で消化する暇もなく親になってしまったんじゃないかと、最近になって思うようになりました。

 

私は今年37歳になりますが子供はいません。

母は25歳で兄を産み、今の私の年齢の時には3人の子育てをし、38歳の時には4人目を産みました。

 

25歳の頃の自分に、自分の理想とする子育てが果たしてできただろうかと思うのです。

今だって自分のことで精いっぱいなのに、3人も子供がいたら自分の時間なんて取れないだろうし、子供にとって100%理想の親になんてなれる自信は全くありません。

 

母の生きてきた環境や思いを想像すると、まぁしょうがなかったのかなと思うようになりました。

「許す」という言葉を使うとなんだか大袈裟な気もしますが、少なくとも「母に対する怒りの感情が心を支配して何も手につかない!!!」という状況はなくなりました。

 

もちろん、母からかけられた言葉やされたことに対するつらい感情は消えませんが、母が私にそんな態度をとるまでには、母が育ってきた環境と、母の中の葛藤があったのだと思います。

 

そんな風に思えるようになったのも、ある程度私が年を重ねたからなんでしょうね。

 

相手の立場になって考えろ

なんてよく言われるけど、実際に同じ境遇にならないとなかなかわからないものです。

 

私よりひどい毒親エピソードがある人には、私がこんなことをブログにつづっていても共感はできないかもしれませんけどね。。。

 

私が許せたんだからお前も許せよ!

ということではありません。

 

あくまで私の場合はこんな経緯でこうなりましたってだけです。

 

 

では今日はこの辺で。