依存症当事者の家族がお金の管理をする目的は
こんにちは、さーです。
久しぶりにギャン妻時代のことを書きます。
ギャン妻時代というか、ギャン妻時代を経て気づいたお金の管理について。
配偶者や、生計を一にしている家族のギャンブル依存症が発覚したらまずするべきことは「お金の管理」
生活費の管理、と言ってもいいかも。
ギャンブルに生活費を流れさせないこと。
ここで知っておいてほしいのは、
お金の管理をする目的は、
当事者をギャンブルに行かせないため ではない
ということ。
ひどい依存症の人はお金が無くてもどっかしらから調達していきますからね。
お金を管理する目的はあくまで
「生活費を確保する」
「生活費をギャンブルに流用させない」
ため。
GA(依存症者の自助グループ)のハンドブックにも載っているニーバーの祈りに当てはめて考えてみます。
<祈り>
神さま、私にお与えください
自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものは、変えていく勇気を
そしてその二つの物を見分ける賢さを
※GAハンドブックから引用しています
家族が変えられないこと
⇒依存症当事者がギャンブルへ行かないと決断すること
(当事者の行動や思考は当事者にしか決断できない)
家族が変えられること
⇒ギャンブルに流用するためのお金を当事者に渡さないと決断すること
(お金だけでなく、勝手に売られて困るものはしっかり守る)
自由にお金が使えなくなって、結果的にギャンブルが止まる人もいるかもしれません。
だけどそれは根本的な解決にはなっていないので、どこかからお金が手に入れば結局ギャンブルへ行くでしょう。
家族がお金を管理する=当事者のギャンブル止まる
ではないので、そこは分けて考えたほうが良いです。
・家族がお金を管理することで生活費が守られる
・ギャンブルに行くか行かないかは本人が決断する
もし家族がお金の管理をしたことで、よそからお金を借りてきてギャンブルに行って借金を抱えたり、犯罪に手を染めてしまったとしても、それは本人の責任であって、家族が責任を負うことではありません。
本人が作った借金や、犯した罪は本人が償うべきことです。
それが怖くてお金を渡してしまったり、借金を肩代わりしてしまったりする人もたくさんいると思いますが。(私もそうでした)
ここの線引きができないと、待っているのは底なしの共依存です。
すでに共依存の渦中にいると、この内容も理解するのはすごく難しいですね。
私も夫と離れてやっとわかってきたぐらいなので。
じゃぁどうしたらいいのよ?
と、家族は思うかもしれませんが、
お金を渡さないように管理してください。
あなたが生きていくために。
ただそれだけです。
それができないのならば、離婚や別居など、物理的に離れる方法を見つけてください。
当事者を変えることではなく、自身が当事者から離れるためにできることへ注力してください。
家族はギャンブル依存症ではないのです。
ギャンブル依存症に苦しむ必要はありません。
「どうしたらいいの?」
と考えている時点で、依存症当事者をどうにかコントロールしようとしている状態です。
それはつまり立派な共依存です。
繰り返しになりますが
家族には当事者の行動や思考を変えることはできません。
コントロールなんてできないのです。
依存症当事者ではなく、あなた自身がどう生きたいのかを最優先に考えてください。
あなたがあなた自身にできることを、最優先に行動してください。
人生の主語はいつだって「あなた自身」です。
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