依存することは生きるために必要なこと
先日とある本読む機会があり、そこに目からウロコなことが書いてあったのでブログで皆さんにシェアしておこうと思います。
ただこれは、物事において一つの考え方であり、正解ではないので念のため。
その本は依存症に関する本ではありません。
とある団体が自費出版のような形で出している本なので、アマゾンで探しても
出てきませんでした。
その本に寄稿されていた内容は、「自立とはどこにも依存しないことではなく、依存先を増やすこと」
寄稿していたのは熊谷晋一郎氏です。
自立=どこにも依存しない!一人で生きる!と、
どこかで思っていた私はまさに目からうろこでした。
依存すること自体は悪いことではない。
人は大なり小なり何かに依存しなければ生きていけない。
例えば、生まれたばかりの子供は親や養育者に依存しなければ生きていけない。
子供が自立するということは、親や養育者に一切依存しないということではない。
子供は成長するにつれて社会とかかわることが増え、親や養育者以外の依存先を持つようになる。(学校や学校のともだちから情報を得たり、バイトや就職先などから収入を得るなど)
自立というのは、何にも依存しないのではなく、依存先を増やしていき、一つの依存先への依存度を下げるということ。
このような内容を読んで、驚きとともにどこかでもやもやしていた感情が、腑に落ちたような感覚を得ました。
夫から離れるために、私がしようとしていたことは、何でも自分一人でやらなきゃということでした。
だけど、自分一人でできないことは、夫以外に頼る先を見つければいいのだなぁと考えが変わりました。
運転が苦手ならタクシーを使えばいいし、
仕事の愚痴ならSNSに吐き出せばいい。
スキンシップはネコがいるし、ネコについて不安なことはネコ友を作ればいい。
まぁ、実際にはそんなに簡単なことじゃないかもしれませんが、
「全部自分一人ですることが自立ではない」
そう思うと、少しだけ心が軽くなりました。
依存先が一つだけだと、それを失ってしまったときに、残るのは大きな大きな不安感です。
だけど、一つ失ったとしも全てを失ったわけではないと思えれば、一つのものに執着する必要もなくなります。
全く何にも依存しないのではなく、複数のものに少しずつ依存しておく。
この考え方は、持っておいて損はないのかなと思いました。
これから自分がどう生きていこうかと考えるうえで、一つの指針にもなったように思います。
熊谷さんは子供の頃小児麻痺で車いすでの生活を余儀なくされながらも、医師として活躍されています。
その本を読んだ後に、熊谷さんのインタビューを色々なWeb記事で読みました。
身体的にも、精神的にも障がいを持つ人の生きづらさや、薬物などの依存症者についても考えを述べられているので、興味のある人はぜひ読んでみてください。
↓の記事は私が読んだ本と内容は若干異なりますが、内容的には同じです。
ちょっと長いですが、興味深いです。
では今日はこのへんで。