夫とギャンブルと茶トラと私

夫のギャンブル依存が発覚してから、私がギャン妻を卒業するまでの道のり

夫の浮気相手は人間じゃなかった

前回の記事はこちら↓

sakura-3929.hatenablog.com

 

夫の不可解な嘘に、ほとほと嫌気のさしてきた私は、離婚を考えるようになります。

当時は喧嘩をすればすぐに

「離婚してやる!!」

と思ってしまうような、安易な考えの私でした……。

でも、簡単に「離婚だ!!」って言っちゃう人ほど、なかなか離婚しないような気もします(*_ _)

 

さて、夫の行動があまりにも怪しいので、強力なマグネットで着脱できる小型のGPSをレンタルしました。

最初は探偵に頼むことも考えたのですが、その金額の高さにおったまげー!!

 

 

探偵に頼むことをあきらめたとき、ネットで小型GPSの広告が目に留まったのです。

会社名などはすっかり忘れましたが、申し込むとすぐに北海道からゆうパックで届きました。レンタル料は2週間で2万円ほどだったと思います。

(探偵は何十万単位だった……)

 

届いた日の深夜、こっそり駐車場へ出ていき夫の車の底部分へGPSを取り付ける怪しい女……。

 

静まり返る住宅街、午前3時。

強力磁石を車の底へ近づけると

ばんっっ!!

という爆音とともに、一瞬で装着が完了。

ご近所に聞こえていないかヒヤヒヤしました……(''_'')ドキドキドキドキ

 

いや~、しかし便利な世の中だ……。

 

GPSは専用サイトへアクセスすると、追跡が可能になります。

翌日の昼間、仕事の合間にこっそり追跡。平日の昼間は当然と言えば当然、夫の車は会社の駐車場に止まったまま。

 

しかし週末、ついにGPSがその役目を果たす時が来たのです。

 

日曜日、

「ダーツの練習に行ってくる」と言う夫。

ダーツの練習に行くときはたいてい、投げ放題のネットカフェへ行きます。

「いつものネットカフェに行くの?」

とそれとなく探りを入れる私。

夫は「うん」と返事をして出かけていきました。

 

夫が出て行ってから20分ほどたったころ、さっそくスマホGPSを追跡します。

すると、GPSはネットカフェではない場所を示していました。

それも思いのほか近所で、ペーパードライバーの私でも行ける場所!

ドキドキしながら車に乗り込み、GPSの示す場所へ向かいました。

 

到着したのは、TSUTAYAとパチンコ屋の間にある大きな駐車場。そこは、TSUTAYAのお客さんも、パチンコ屋のお客さんも利用できるようになっているのです。

そしてそのすぐそばには、単身者用の2階建てアパートがあります。

 

ここだ!!

 

直感的に思いました。このアパートに住んでいる女と浮気をしてるに違いない。

そして自分の体温がどんどん下がっていくのがわかりました。

 

夫が浮気をしている決定的な証拠をつかんでしまったかもしれない。

そのためにGPSを付けたけど、けど、すごく知りたかったけど、でも、絶対に知りたくはなかった。

 

いろんな感情が頭をぐるぐる回りました。

 

とにかく、相手が誰なのかを突き止めないと

 

そう思った私は、いったん家に帰り、家にあった菓子パン2つとお茶をもって再び夫の車がある駐車場へ戻りました。

 

菓子パンとお茶は、長時間にわたるかもしれない張り込みのためです。

 

夫がアパートのどの部屋から出てくるのか、その瞬間を見逃すわけにはいきません。

車をアパートの正面が見える場所へ止めて、ほかの利用客に怪しまれないように、後部座席に移動しパンをかじりつつ張り込む私……。

(実はショックのあまり血糖値が下がって、若干ふらふらしていた)

 

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張り込みから30~40分ほど経った頃でしょうか、ふと思いました。

夫は本当にこのアパートにいるのだろうか……。

実は、夫の車はこのアパートから微妙に離れたところに止めてありました。

とても広い駐車場で、止めてある車もまばらです。

私が夫の立場だったら、わざわざこんなところに止めないはず。

 

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この時の私は、完全に探偵になりきっていました。

もしかしたら、少し離れた別のアパートに行っているのかもしれない……。

勝手な推理は止まりません。

 

とにかく、知らない間に夫が駐車場から出ていた、なんて事態は絶対に避けたいので、パチンコ屋の立体駐車場の2階へ異動し、どの方向から夫が車へ戻ってくるのかを監視することにしました。

 

ダーツの投げ放題に行くときはたいてい2時間パックを利用します。

なので、夫へLINEをしてみることに。

私「今日も2時間パック?帰るとき、連絡してね~」

夫「了解~」

 

実にのんきな会話です。

前回、どこへ行こうと何をしようとお互いに干渉はしない、と私から夫へ宣言したにも関わらず、干渉しまくる嫁。そんなことは気にしていない様子の夫。

 

そして、ついに夫から

「今から帰りま~す」とLINEが!

周りの客から怪しい目で見られながらも、立体駐車場から夫の車を凝視します。

 

夫の姿が見えました!車へ向かって歩いています!

夫はパチンコ屋から出てきた様子……。

 

あれ?????

 

一瞬何が何だかよくわかりませんでした。

パチンコ屋で女と会ってたの?

いやいや、そんな浮気ある?ないない。

てことは何?ダーツ行くって言いながら、パチンコ屋に行ってたの?

なんで????

 

どうやら浮気ではないっぽい、と思った瞬間

ちょっとした安堵と同時に、

「これ、もしかしたら浮気より面倒くさいかもしれない……」

そんな予感が頭をよぎりました。

 

↓こちらの記事に続く

 

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夫の小遣いを月2万円にしたら闇の部分が見えてきた

前回の記事はこちら↓

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夫の借金が発覚し、私が家計のやりくりをすることになりました。

 

夫が私に渡した2冊の通帳。残高にはマイナスがついています。

 

どちらも-10万円弱だったと思います。

 

それに加えて、消費者金融A社に約90万円の借入金。

 

夫を月2万円のお小遣い制にしてから数か月後には、通帳のマイナスはなくなりました。

 

借金の経験のない私には、毎月マイナスの残高が減っていくのを見るのが、ちょっとした楽しみでした。

 

ただ、お小遣い制にしてから、夫の態度は少しずつ変わっていきました

 

イライラしていることが多くなったのです。

 

当時、共働きだった我が家は、家事のほとんどを私がしていました。

 

夫は私に比べ、ずっと仕事の拘束時間が長かったからです。

 

ただ、毎週水曜日だけは、夫に洗濯をするようにお願いしていました。

 

お小遣い2万円制度にしたころから、洗濯をしてくれなくなりました。

 

家に帰る時間も遅くなりました。

 

ある水曜日、夫が帰ってくる気配がないので仕事から帰った私は食事の準備をしながら洗濯機を回しました。

 

私も仕事で疲れていたので、「週1回の洗濯ぐらいしてよ」と、怒りモードで洗濯ものを干しているところに、夫が帰宅。

 

「洗濯できなくてごめんね」

 

の一言を、ちょっとだけ期待した私がバカでした。

 

私「遅かったね。」

 

夫「本社からお偉いさんが来て、仕事終わりに居酒屋に連れていかれた。

 

自分は飲んでないけど、同じ営業所のOさんは飲まされたから、代行呼んで帰ってた」

 

私「そうなんだ、じゃぁ晩ごはん要らないね」

 

夫「いや、食べる」

 

は???????

 

夫「早く帰りたかったから、連れていかれた居酒屋でほとんど食事はしてないから」

 

ということで、私が用意していた夕食を普通に食べる夫。

 

不自然すぎる……。

 

ここでまたまた、私のセンサーが反応します。

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次の日、不審に思った私は夫のいる営業所で事務をしているIさんにLINEで連絡を取りました。

 

(私は結婚前、夫と同じ会社で働いていたので、事務職員の連絡先は分かるのです)

 

私「夫が、昨日お偉いさんに居酒屋に連れていかれたって言ってるんだけど、

 

本当ですか?

 

Oさんは飲まされたから代行呼んで帰ったらしいんですけど……」

 

Iさん「昨日は、午前中にお偉いさん来たけど、午後には別の営業所に行ってたよ。

 

Oさんは自分の車で帰ってるよ」

 

という、案の定なお返事をいただきました(# ゚Д゚)コノヤロウ……

 

嘘をついてダーツバーに行かれたころから、夫には不信感しかありませんでした。

 

そして、この件の嘘も、いったい何を隠すための嘘なのかわからず、私はとても困惑したし、呆れました。

 

ただ家事をしたくないためについた嘘だとは、とうてい思えません。

 

これが、小遣い制にして見えてきた夫の闇です。

 

夫は普段、穏やかでとても優しい人です。

 

でもこの嘘をついた日の夫の表情は、見たことが無いような、無気力な表情でした。

 

4年近く前のことですが、この時の夫の表情は今でもよく覚えています。

 

私の知っている夫ではない、誰か別の人のようでした。

 

また、私が家計を管理するようになってから、夫の給料やボーナスの額を知りました。

 

そこで気づいたのは、きちんとやりくりをすれば、通帳の残高がマイナスになることもないし、もっと早いペースで借金は返せるはずだということです。

 

この人は今まで一体何をしていたんだろう。

 

本当に見つかりたくない借金なら、もっと真剣に返済をして私に見つかる前に完済できているはずなのに。

 

この嘘をきっかけに、私の夫に対する不信感は急激に増していきます。

 

借金返済のために、なんだか私一人が頑張っているようで、バカバカしくなってきました。そもそも私が作った借金でもないのに。

 

このころの私たちは、喧嘩をすると口を利かなくなり、1週間ぐらいしたころにどちらともなく話はじめ、気づけば元通り、という関係でした。

 

喧嘩の原因について、向き合ったり話し合ったりすることがありませんでした。

 

今思えば、2人とも精神的にとても未熟だったと思います。

 

相手が自分の思い通りにならないと、自分のイライラが収まるまで相手を無視する。

そんな感じです。

 

なので、この時も私は、夫と真剣に話をしようとしませんでした。

 

そもそも夫は、自分のついた嘘が、事務員さん経由で私に漏れていることを知りません。

 

私がとった行動は、夫を切り離すことでした。

 

・お小遣い制をやめること。

 

・二人で毎月出し合ってしていた貯金もやめること。

 

・今まで2人でした貯金のうち、夫の給料から出したものは夫の口座へ入れるので、夫が自分で管理すること。

 

・その貯金で、消費者金融の借入金は返せるはずなので、自分で振り込んで完済すること。

 

・どこへ遊びに行こうと、誰と出かけようと、お互いに今後一切干渉しないこと。

 

もう、結婚している意味もあんまりないですね。

 

この時は、もう離婚していいやと私も半分ヤケになっていました。

 

夫は驚いていましたが、自分の自由になるお金が増えたので、すんなり受け入れていた様子でした。

 

でも私はそれだけでは収まりませんでした。

 

離婚するにしても、どうしても確かめたいことがあったのです。

 

こんなに嘘をつくってことは、

 

やっぱり浮気なんじゃないか。

 

どうしても確かめたかったのです。

 

そこで、夫の車にGPSをつけることにしました。

 

女の執念って怖いですね……自分で当時の心境を思い出しながら身震いしますわ……

((((;゚Д゚))))ガクガク

 

こちらの記事へつづく

 

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夫の小遣いが2万円になった理由

前回までの流れ

 

夫、嘘をついてダーツバーへ行く

私、浮気を疑う

車の中を探る

消費者金融の明細書が出てくる(イマココ)

 

前回の記事はこちら↓

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そもそも、普段からうちはどこへ誰と行こうが、基本自由です。

 

給料や貯金の額もお互い知らないぐらいだし。

 

いつも通り、

 

「○○(ダーツバー)に行ってくるわ~」

 

って、言って出かけてれば、変に怪しむこともなかったし、

 

借金だって見つかることはなかったんです。

 

 

なぜ、わざわざ嘘をついてダーツバーへ行ったのかは、結局納得のいく回答はなし。

 

「なんか悪いと思ったから……」だそう。

 

当日は、会社の同僚の誕生祝をかねて例のダーツバーへ行ったのだそうです。

 

当時、夫は会社の同僚数名と、ダーツにハマっていて決まったメンバーといろいろなダーツバーへ出かけていました。

 

そのうちの一人が、あの金髪ギャル店員を気に入っているからみんなでお店へ行った、というのが夫の言い分でした。

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金髪ギャルを気に入ってんのはお前だろー!!

 

と言いたかったのですが、後日夫のスマホをこっそり見たところ、同僚とバーへ行ったのは間違いないようで、また女関係の怪しいやり取りも無いようだったので、多分そういうことなんだと思うようにしました。

 

借金についての言い分は、

 

「独立しようとして失敗した時の残り」

 

ということでした。

 

夫は大学卒業後、スポーツジムでインストラクターをしていました。

 

そこを辞めたあと、個人でジムをオープンしたそうなのですが、近くに大手のスポーツジムができてしまい敢え無く撃沈。

 

借金だけが残ったとのことでした。

 

それは私と出会う前の話だし、付き合った当時は全く別の会社で働いており、独立うんぬんの話は初耳でした。

(それも今となっては本当かどうかわかりませんけどね……でも本人は本当と言い張っております(-"-))

 

一つもやもやしたのは、夫の両親は、夫に借金があることを知っていたということでした。

 

義両親に直接確認したわけではありませんが、

 

借金について親は知っているのか、

 

と夫に尋ねたところ、

 

「詳しい金額までは知らないと思うが、自分に借金があることは知っているはず」

 

とのこと。

 

結婚を決めた当初、私たちはお互いの仕事の都合もあり、親に結婚する旨の報告をしてから1年後に入籍、引っ越しをする予定でいました。

 

ところが、夫の両親は

 

「もっと早くしろ!」

 

の一点張り。

 

なぜそんなに焦ってしなければいけないのか、理解できず困惑した覚えがあります。

(結局当初の予定通り、1年後に入籍しましたけど)

 

自分の息子に借金があるのを知りながら、それを嫁になる私に知らせもせずに結婚を急かすって、どういうことなんだろう????

 

いろいろと理解に苦しむことばかり。

 

借金について、義両親に相談しようかとも思いましたが、相談したところでもともと向こうは知っていたことだし、それについてクレームを付けたところで関係が悪くなるだけで何もいいことはないし……。

 

結局借金が発覚したことは、夫の両親にも、私の両親にも伝えることはしませんでした。

 

ただ、嘘をついたことや借金を隠していたことで私は相当なショックを受けたので、別れたくないのであれば、家計の財布を一つにし、小遣い制にすることを約束させました。

 

家計を一つにすべく、夫の通帳とキャッシュカードは私が預かることになりましたが、なかなか通帳を出してこないのです。

 

問い詰めると、

「なくしたので再発行している」とのこと。

 

1週間ほどしてから、再発行された郵貯の通帳と、給与振り込み用の地銀の通帳が渡されました。

 

再発行されているので、それ以前の取引などは全く分かりません。

 

どちらの通帳も、残高にマイナスがついています。

 

借金の経験が無い私には、初めて見る光景でした……(*_*)

 

人並みに貯金あるって言ったくせに、貯金どころか借金しかないじゃん!

 

という、怒りと、通帳をなくすとかいろいろと不自然なことばかりで、心のもやもやは募るばかりです。

 

後々私も思い知ることになりますが、ギャンブル依存症の人って、本当に信じられないくらい平気で嘘をつきます。

 

それ、絶対ばれるだろ!

 

って小学生に突っ込まれるような嘘でも平気でつきます。

 

もう、本当にこれが厄介なんですよね。

 

どうせ嘘つくなら、もっと上手につけよ!ってね。

 

こっちだって、死ぬまで気づかなければ、嘘なんて存在しないまま、幸せにくらせたのになぁ……なんて、ときどき思ったりします。

 

隠し通せない嘘なんてつかないでおくれよ( ;∀;)

 

借金は結婚してから毎月少しづつ貯金してきたお金で、すぐに完済することは可能でしたが、なんだか府に落ちないので、毎月一定額を返済していくことにしました。

 

その時決めた夫のお小遣いは、月2万円。

 

ほぼ強制的に私が決めた金額です。昼はお弁当を持ってい行っているし、借金隠してたんだから自業自得!

 

2万円でやりくりせい!!

 

そしてこのお小遣い制度が、夫のさらなる闇の部分を、私に見せてくれることになりました。

 

↓こちらの記事へつづく

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1回目の借金発覚②

前回の記事がこちら↓ 

 

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夫が寝ている間に、営業車のダッシュボードを探ると、消費者金融A社のキャッシュカードと明細書が出てきました。

 

私は消費者金融でお金を借りたことがないので、明細の見方がイマイチ分からない。

けど、どうやら90万円弱の借入金がある模様……。

 

ん~、なんかよくわからない。

浮気だと思って、その証拠を探したつもりで車の中を探ったら出てきたのは借金の明細書。

 

ひとまず、明細書とキャッシュカードはダッシュボードへもう一度しまって、夫が起きてくるのを待つことにしました。

 

ちなみに、当時我が家は家計の財布は別々にしていて、貯金は毎月決まった額を預かって、私が銀行に預けていました。

 

夫がいくら給料をもらっているのかも、貯金がいくらあるのかも知らなかったし、私の給料と、貯金についても教えてはいませんでした。

 

相手の貯金額を知ることよりも、自分の貯金額や給料を知られることが嫌だったんですよね。

 

一度結婚前に話をしたときは、「借金はないし貯金も多くはないけど人並みにはある」

 

と言われ、人並みの貯金っていくらなんだろうと思いつつも、あまり気にしていなかったのでした。

 

話を戻します。

 

本当は夫が寝ている間にスマホも見たかったのですが、見当たらない。スマホごと抱きかかえて寝ているようです。

 

くそぅ…(-"-)

 

この日は土曜日で、私も夫も休み。夕方から夫は飲み会のため外出の予定でした。

 

夫は起きてきてからも、いつもと変わる様子もなく、悪びれいている様子もなく、前日の夜から胃の痛みが続いている私は腹立たしさしか感じない。

 

お昼過ぎに、二人でソファに座っているとき、思い切って話を切り出すことにしました。

 

当時住んでいたアパートは1階の部屋だったので、ソファからは駐車場に止めてある夫の営業車が見えます。

 

私「ねぇねぇ、昨日のお偉いさんとの食事会も、あの営業車で行ったの?」

夫「そうだけど?」

私「じゃぁ、なんで昨日の夜、あの車が○○(ダーツバー)にあったの?」

夫「は?!ないない!!行ってないから!!」

私「いや、見たけど?行ってたよね?あったよ、あの車。○○に昨日見に行ったから。」

 

青くなる夫。

(実際は、もっとしつこく「行った」「行ってない」の押し問答が続いた)

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人間の表情が、あんなふうに青くなっていくのを見たのは初めてでした。

 

あぁ、この人は本当に私に嘘をついてやましいことをしていたのだな、ということを実感した瞬間でした。

 

我ながらバカだなとは思いますが、夫の表情が変わるまでは、夫のことを信じたい気持ちがありました。

 

今まで経験したことのない裏切りに、悲しくなった私は、

 

「猫連れて出ていくわ」

 

と言い放って自分の部屋にこもりました。

 

この発言には夫はびっくり仰天。そんなことで出ていくって?!って感じだったのかな。

 

部屋にこもってしばらくすると、ドアをノックしてくる夫。

 

無視しようかと思ったのですが、そこでようやく借金の話してなかった!と気づいたマヌケな私です……(*_ _)

 

ドアを開けると半泣き顔で立ち尽くす夫の姿がありました。

夫「ごめんなさい……」

私「あと、車見たら消費者金融の明細書があったけどあれ何?」

さらにさらに青くなる夫。

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そのあとのことは私もよく覚えていません。

 

ただ、夫はひどく動揺し、泣いていたような気がします。

 

夕方からの飲み会は、仕事がらみのものだったので参加していましたが、同席した元同僚によると、死にそうな顔でみんなから心配されていたそうです(笑)

 

いや、笑えない。

 

この時点でもまだ、夫がギャンブル依存症だなんて、私は気づいていませんでした。

 

この借金の言い訳については、次回↓につづく。

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1回目の借金発覚①

一番最初に夫の借金が発覚した話。

 

結婚から2年ほどたったある日、夫が言いました。

「今週の水曜日か金曜日に、会社のお偉いさんが営業所に来るから、晩ごはん食べて帰るかも~」

 

私はそこでピンときたのです。

あ、この人嘘ついてるなって。

今まではそんな経験なかったけど、この時はなぜか、ゲゲゲの鬼太郎よろしく、ピーン!ときたのです。

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実はその前の週に、夫がその頃通っていたダーツバーに連れて行ってもらってました。

そこで、なじみの店員さん数名に「今日は奥さん連れてきました~」って私のことを紹介してくれてたんですが、ある店員さんにだけは私のことを紹介しなかったんですね。

それは金髪でイケイケなギャルの店員さん。

私をおいて仲良さげに話す2人。

若干イラっとしながらも、こんなことでイライラしてもなぁ、というわけのわからんプライドが働いたので、気にしないふりをしつつ、会話に耳ダンボな私。

夫「あれ、今日出勤だったんだ?」

ギャル店員「水曜日と金曜日はいますよ~」

 

はい、そこで夫の

「今週水曜日か金曜日はごはん要らないかも~」につながるのです。

こやつは、わざわざ嘘をついてあのダーツバーに、あの金髪ギャルに会いに行くんだな。

そう思いました。

自分のそのカンを確かめるため、

「わかった、水曜日と金曜日、いつ行くか決まったら教えて~」

とだけ返事をし、泳がすことにしたのです。

 

そもそも、結婚前は私も同じ会社に勤めていたのでわかるのですが、お偉いさんが来るときはたいてい当日に連絡が来るのみ。水曜日か金曜日、なんてご丁寧に教えてくれることなんてありませんでした。

 

結局、金曜日にお偉いさんが来るとのことで、私もココロの準備を行います。

え?なんの準備かって?

当日そのダーツバーまで行く準備ですよ?

と言ってもさすがに、お店の中まで入るつもりはなく、駐車場に旦那の車があるかどうかを確認するだけです。

 

そのダーツバーには一人で行ったことが無かったので、グーグルマップで入念にルートを確認。(ペーパードライバーで運転に自信がないので)

 

夜10時を回ったころ、お店へ向かうと、案の定夫の車を確認。

正確には、会社の営業車ですけど。

念のために、営業車のナンバーを控えて帰宅しました。(ケータイが充電なくて写真は撮れず)

 

LINEで何となく探りを入れてみる。

「まだ遅くなりそう?」

「○○さんがよくしゃべるから終わらないよ~

 早く帰りたい…(涙)」

的な、不毛なやり取りが続きます。

平静を装いつつ、また呆れながらも胃が痛くなる……。

 

今まで付き合ってきた人にも、こんな嘘つかれたことないから免疫がない。

(気づかなかっただけかもしれないけど)

帰ってきたらなんて問い詰めよう。なんて切り出そう。なんで平気でこんな嘘つけるんだろう。

 

最初に嘘に気づいたときは、ちょっとわくわくしてました。

自分のカンの鋭さと、それを確かめたい好奇心で。

でも実際、そのカンが現実になったときの心の準備はできていませんでした。

 

結局、夫が帰宅した後も私から言い出すことはできず、その日の(嘘の)飲み会の様子を聞き、夫は就寝。

夫は例の営業車で帰宅していたので、何か他に隠していることがないか、夫が寝ている間に営業車の中をを確認することにしました。

 

その時、車のダッシュボードから出てきたのが、消費者金融A社のキャッシュカードと明細書でした。

 

↓こちらの記事へつづく

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ごあいさつ

はじめまして。さーと申します。

1982年生まれです。

夫は1つ上の1981年生まれ。

2012年に結婚しました。

子どもはいませんが、茶トラの猫と夫の3人で暮らしています。

 

結婚から2年目の2014年、夫の借金とギャンブル依存症が発覚しました。

さらにその2年後に、新たな借金が発覚。

今は、貸付自粛制度を利用し、夫はGAに通いながら依存症からの復帰を目指しています。

 

このブログでは、夫の借金とギャンブル依存症の発覚について、そして、その後も繰り返される嘘と借金、私自身が脱ギャン妻を目指して送る日常についてつづっています。

 

最初の借金が発覚したのが、もう何年も前なので、私の記憶があいまいな部分も多々ありますが、少しづつ思い出しながら吐き出すつもりです。

 

身近な人に簡単に話せる内容ではないので、ここで文章にすることで、自分の気持ちを整理したいというのも、ブログを始めた目的の一つです。

 

1年後、2年後、このブログを振り返って少しでも成長した自分に出会えるように、また、同じように家族の依存症に苦しんでいる人や、自信が依存症からの回復を目指している人にとって、何かしらの助けになるようなブログになればと思っています。